あなたは足のトラブルに悩まされていませんか。「足のむくみ」「かかとがガサガサ」「タコや魚の目」「靴擦れ」「外反母趾」「冷え」などなど、心当たりのある方は多いのではないでしょうか。これらのトラブルは、すぐに症状にあらわれるものもあれば、長い期間かけて変形し、痛みやゆがみを引き起こすものもあります。
また、女性の場合は、女性ホルモンの変動で、月経(生理)には誰でも自然とからだがむくみやすくなります。ただ、なかにはただのみくみと思っていたら、病気が原因でむくんでいたということも・・・むくみの原因には、心臓・腎臓・肝臓の病気、PMS(月経前症候群)やリンパ浮腫、下肢静脈瘤などの病気からくるものもあります。いつもと症状が違う場合や片足だけがむくむなど気になる症状がある場合は、一度、病院で診察を受けた方が良いでしょう。
悩み、トラブル、実は病気かも
危険な足のむくみの原因の代表に下肢静脈瘤が挙げられます。
「下肢静脈瘤とは、足の静脈の逆流防止弁が壊れて血液の逆流が起こり、逆流した血液によって血管が徐々に拡張される病気です。主な症状は、足の表面に血管が浮き出たり、足のむくみや痛み、夜寝ている時につるなどです。足の表面に異常が出るので、皮膚の病気と誤解して他の診療科目を受診してしまう人が多いですが、下肢静脈瘤は”血管の病気”です。見過ごしがちな症状ですが、下肢静脈瘤の大切なサイン。慢性的に足にむくみを感じたり、夜中に足がつる場合は注意が必要です。
外見上血管が浮き出ていない場合でも、逆流防止弁が壊れていることがあります。足の表面に現れない下肢静脈瘤は、「隠れ静脈瘤」と呼ばれます。